先の土曜日
2017年度中部図書館情報学会主催研究発表会へ参加してきました。
下記、3つのテーマが発表されました。
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(1)「公共図書館での和本の整理および保存について」
小曽川 真貴氏(愛知県内公共図書館勤務)
(2) 「明治期豊橋の出版」
浦部 幹資氏(元愛知県図書館職員)
(3) 「漢籍の酸性化に対する曝書の劣化抑制効果」
望月 有希子氏
(筑波大学生命環境系国際地緑技術開発科学専攻非常勤研究員)
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その内容を少しだけここに記します。
(1)
図書館の中に ”眠る” 和本の整理・保存のために日々、図書館司書が孤軍奮闘
する様子をお話くださいました。
史料整理・保存の方法、資料を読み解くスキルやそのためのツール、などの情
報を発表者・参加者双方で情報交換できる、こういった発表の機会は大変有意
義なものです。
歴史的にも意義のある地域、その貴重な史料ゆえに他機関との連携がさらに史
料を活かしていくことになるのを楽しみにしたいと思いました。
(2)
明治期における豊橋(愛知県)の出版と本屋の様子が地元の話だっただけに、
一般論よりもかなり興味を持って、耳を傾けておりました。
名古屋グローバルゲートにある豊川堂は今も続く豊橋を代表する書店、この
豊川堂に代表されるように、他には武揚堂なども具体的で面白い!
明治期の出版からスタートした商業出版は教科書の出版・販売が柱であり、
その後、出版流通の活性化とともに書店が増え、日清・日露戦争による出版
軍需が増大したという考察がされました。
続けての研究がとても期待されます。
(3)
漢籍の曝書というと、
”漢籍”って?
”曝書”って?
という方もかなり多くいらっしゃるはずです。
簡単に、それぞれを説明するとすれば、
”漢籍”は中国人が漢文で著した書物
”曝書”は書物の虫干し
となります。
さて、
漢籍が作られている本文の紙にはいろいろな種類があります。
例えば、竹紙、宣紙、楮紙、パルプ紙など。
これらの紙の質によって曝書はどう影響するのか、というお話
でした。
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3つの研究発表テーマ・内容が非常に関わりの深いもので
短い時間でしたが圧縮された感じ、濃い時間となりました。
戸田豊志氏のソフトで的を外さない司会進行ぶり!
いつも凄いなぁと思います。
ありがとうございました。
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